皆さんこんにちは!スカンクです。今日は、「デイリースクラム」についてお話しします。
アジャイル開発におけるスクラムというフレームワークの中で、デイリースクラムは非常に重要な役割を果たしています。しかし、デイリースクラムを上手に活用できないと、チームの開発効率が低下してしまうこともあるんです。
では、どのようにデイリースクラムをうまく活用すればいいのでしょうか?
まず、デイリースクラムのイメージとして、皆さんはどんな様子が浮かんできますか?
朝の忙しい時間に集まり、コーヒー片手にチームの進捗を報告し合う光景が目に浮かびますよね? そんなデイリースクラムも、実は様々な落とし穴が潜んでいます。ここからは、スカンク流ベストプラクティスと失敗あるあるを見ながら明日のデイリースクラムが今日より良くなるようにしていきましょう!
デイリースクラムとは
デイリースクラムとは、シンプルに言えば朝の短い打合せのこと。チームの進捗状況や問題点を共有し、次の24時間の作業を計画するためのものです。デイリースクラムの目的はチームのコミュニケーションと仕事調整を円滑にするための重要なツールということになります。
あなたのチームはこのデイリースクラムを現在どのような雰囲気でやってますか?
こう変化できれば理想的!
デイリースクラム自体は実施しているチームによってスタイルは様々でしょう。でも、目的意識がなく、ただなんとなくやっているだけだと効果がないどころか時間が取られる分マイナスです。以下は少々極端ですがよろしくない事例です。アフターの状態にできればベターだと思いませんか?
ビフォー(アカン例)
デイリースクラムの現場で・・・
スタッフたちは無愛想に「おっす」と挨拶。会議が始まると、スタッフAが「じゃあ、俺からだけどさ…」とダラダラ話し始める。スタッフBはリモートから、「あの、ちょっとだけ…」と言いたげに参加。メンバーはスマホをいじりながら「まだ終わんねーのかよ…」とボヤく。スクラムマスターが独りよがりに進めて、他の意見はほとんど無視。会議が終わると、「やっと終わったぜ…」とヘトヘトで次の仕事へ。
アフター(理想的ィ!)
:デイリースクラムの現場で・・・
スタッフたちはニコニコ顔で「おはよー!」と元気に挨拶。立ち会い形式の会議が始まり、スタッフAが「昨日はさ、コレやったんだけど…」とサクッと報告。スタッフBもリモートから「それでね、こっちもこういう進捗あるんだ!」とアピール。スクラムマスターは「じゃあ、次は君の番だね!」と皆を巻き込む。会議中、「それいいじゃん!」と声を掛け合いながら、具体的なアクションや課題について盛り上がる。会議が終わるころ、「よし、じゃあやってみようぜ!」と皆でハイタッチし、次の仕事にワクワクしながら取り組む。
スカンク的デイリースクラム ベストプラクティス
先に結論的な話になりますが、私、スカンクはデイリースクラムのためのベストプラクティスを以下のように捉えています。共感、納得できるものがあれば1つでも試してください!きっと一歩前に進みます。
- タイムボックス: スクラム会議は15分以内に終わらせることを目指しましょう。これにより、効率的で焦点を絞った議論が行われます。
- 定時開始: 会議を定刻に始めることで、参加者が時間を守ることが重要だという意識を持たせることができます。
- 立ったままの会議: デイリースクラムでは、立ったままの会議を行うことで、参加者が短時間で要点を伝えるよう促し、議論が長引かないようにします。
- 3つの質問に焦点を当てる: 「昨日何をしたか」「今日何をするか」「何か困っていることや支援が必要なことは?」を参加者が答えることで、進捗状況や問題点を共有しやすくなります。
- 具体的なアクションに絞る: デイリースクラムでは、具体的なタスクや問題に焦点を当て、戦術的なレベルでの議論を行いましょう。
- リモート参加者を含める: ビデオ通話やオンライン会議ツールを活用し、リモート参加者も会議に積極的に参加できる環境を整えましょう。
- チームメンバー間のコミュニケーションを促す: スクラムマスターは、参加者同士が互いに情報交換や相談を行えるよう、場をつくる役割を果たしましょう。
- ブロッキングや課題を特定し、対処: チームが直面している障害や課題を特定し、スクラムマスターやチームメンバーが適切に対処できるようにしましょう。
- 会議の最後に次のアクションを確認: デイリースクラムの終わりに、次のアクションや課題について確認し、チームが同じ方向に進むことを確認しましょう。
- 定期的な改善: デイリースクラムのプロセスや効果を定期的に検証し、必要に応じて改善を行いましょう。チームが得たフィードバックや知見を活用して、より効果的なデイリースクラムに進化させることが重要です。
- 透明性を保つ: プロジェクトの進捗状況や課題を、チーム内外で共有できるように透明性を保ちましょう。これにより、問題解決や協力を促進できます。
- 適切な場所と環境: デイリースクラムは静かで集中できる場所で行い、参加者が快適に会議に参加できる環境を整えましょう。
これらのベストプラクティスを取り入れることで、デイリースクラムをより効果的に運用し、チームの生産性やコミュニケーションを向上させることが期待できます。コミュニケーションですよね、大事なのは。
改善できれば『超』効率的!デイリースクラム失敗例
えっ、デイリースクラムってただ報告するだけじゃないの?
そう驚くあなた。そうなんです、デイリースクラムには、改善すれば劇的に効率がアップするポイントがたくさんあるんですよ!
さて、皆さんも一緒に、デイリースクラムの失敗例を笑いながら学んでいきましょう! きっとあなたのチームのデイリースクラムも、もっと楽しく、効率的なものになることでしょう!
壊れた時計か!【長々としたスクラム会議】
問題点:デイリースクラムが想定以上に長引いてしまい、時間の無駄になること。
アドバイス:タイムボックスを厳守し、15分以内で終わるように心掛けましょう。シンプルな進捗報告に徹し、詳細な話は別の機会に持ち越しましょう。
息もつかせぬアジリティ【プレッシャーを感じる報告】
問題点:チームメンバーがプレッシャーを感じて、過剰な報告を行ってしまう。
アドバイス:デイリースクラムは進捗の共有であり、評価の場ではありません。チーム全体で協力し合い、助け合う雰囲気を大切にしましょう。
独裁主義はいけません【スクラムマスターが主導しすぎる】
問題点:スクラムマスターが会議の進行を完全に支配し、チームメンバーの発言が制限される。
アドバイス:スクラムマスターは、主にファシリテーターの役割を担います。チームメンバーが自主的に発言できる環境を作りましょう。
幽霊出没?!【出席者が不十分】
問題点:チームメンバーが適切に参加しないことで、情報共有が十分に行われない。
アドバイス:デイリースクラムは、チーム全員で情報共有をする重要な機会です。メンバー全員が参加できる日程を設定し、遅刻や欠席を極力減らしましょう。
雑談効果は認めるが。。【進捗以外の話題が飛び交う】
問題点:デイリースクラムで、進捗に関係のない話題が出て、焦点がぼやける。
アドバイス:デイリースクラムでは、進捗の共有に専念しましょう。雑談や他の話題は、デイリースクラムの前後に行うようにしましょう。
デイリースクラムにおけるアンチパターンや失敗例を、さらに5つスカンク流にご紹介します!
無味乾燥【デイリースクラムがただの報告会に】
問題点:単なる報告会になってしまい、問題解決やコラボレーションが生まれない。
アドバイス:報告を通じて、チームメンバーがお互いの状況を理解し、サポートできる状況を作りましょう。
迷子のお知らせ【リモート参加者の存在を忘れる】
問題点:リモート参加者がいる場合、彼らの意見を聞き逃したり、巻き込みづらくなることがある。
アドバイス:リモート参加者も適切に巻き込み、意見を聞くように心掛けましょう。良い通信環境を整えることも重要です。
振り返りは大事だけど【同じ問題が繰り返し話題になる】
問題点:同じ問題が何度もデイリースクラムで取り上げられ、解決に至らない。
アドバイス:問題が解決できない場合、デイリースクラム後に関係者で集まって議論しましょう。必要に応じて、専門家やスクラムマスターに相談も検討しましょう。
デートでもあるのかな?【デイリースクラムを怠る】
問題点:デイリースクラムが定期的に行われず、情報共有や連携が疎かになる。
アドバイス:デイリースクラムを習慣化し、チーム全員が参加することを徹底しましょう。一貫した進捗管理や問題解決が可能になります。
嵐の前の静けさ【ネガティブな雰囲気が漂う】
問題点:デイリースクラムでネガティブな意見が多くなり、チームの士気が下がる。
アドバイス:ポジティブなフィードバックや、達成感を共有することで、チームの士気を高めましょう。問題点だけでなく、進捗や成功事例も共有しましょう。
以上が、スカンク流でのデイリースクラムのアンチパターンや失敗例を合計10個です。これらのポイントに注意しながらデイリースクラムを効果的に活用して、チームのアジャイル開発を成功に導いてくださいね!
それではまた、
スカンクでした
よくある疑問に現役スクラムマスターが回答
小さな小さな私の会社を始め仲間の会社経営者仲間とっスクラムについて話す中で共通的にでる疑問をまとめました。スカンクは認定スクラムマスター、認定プロダクトオーナーの有資格者です。その立場で質問にお答えします!
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この記事のおかげでデイリースクラムの重要性とアンチパターンについて理解が深まりました!これからチームにも共有して改善に役立てたいと思います。